システム企画研修 上野則男のメルマガ12月号です 各位  まともな12月の天候なようですが、寒く感じます。  日本の周りで厭なことが沢山起きてどうしたものでしょう。  景気や経済も心配です。  普通の方にとっては、  「心配だけれども誰かが何とかしてくれるだろう」  ということなのでしょうか。     このメルマガで吠えるくらいでは  日本は良くなりませんね。  それでも何とかしたいものです。    ブログへの書き込みをお待ちしています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  当メルマガは、  以下の方法でお送りいたしております。  このメール本文では、「上野則男のメルマガ]のテーマ名だけを  お知らせします。 内容は、以下のいずれかの方法でご覧いただくことができます。    1.月刊の「上野則男のメルマガ」   このURLで、バックナンバを含めてご覧いただけます。    http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/mgbk.html   ブログにアクセスできない方は、こちらでご覧ください。  2.随時更新される「上野則男のブログ」   総括の入り口のURLは以下のとおりです。    http://uenorio.blogspot.com/   個別のテーマのURLは、下のテーマ一覧のところに表示しています。  3.携帯で「上野則男のブログ」をご覧いただくこともできます。   携帯用のQRコードが、上記の「上野則男のメルマガ]の冒頭部、   または「上野則男のブログ」の冒頭部右に示されています。   ご利用ください。  ご意見等につきましては、ブログへの書き込み(なるべくこれでお願いします)か  当メールへの返信でお願いいたします。 ★━━━━━━━━━━━ 上野則男のメルマガ ━━━━━━━━━━★   ≪今号の内容≫以下の5編です。ご関心のあるテーマを是非どうぞ!    以下は作成順でございます。   ■TPPに参加しないのですか??    http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_14.html   ■ロッテの優勝!!    http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_2894.html   ■外交危機の責任    http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_3878.html    ■日航 「収支管理を1便ごとに」    http://uenorio.blogspot.com/2010/11/1.html   ■事業仕分けでIPAのIT人材育成事業が槍玉に!    http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_23.html   ■新卒採用方法の見直し論 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_8104.html   ■蛇足ー風邪引き原因の仮説 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_29.html   ■日本の国家の危機 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_2772.html ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━No.27 10年12月━★ ■TPPに参加しないのですか?? http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_14.html  突然また新しい3文字略語です。  TPPの元祖4国  (ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ)  がTPPを創設したのは2006年なのに、  一般に知られだしたのはごく最近です。  米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアが  参加の意向を表明して協議中です。    Trans-Pacific Patnership(環太平洋経済連携協定)と言い、  数年の間に相互の国の間では、物だけでなく、  サービス貿易、政府調達、知的財産権などあらゆる取引  の関税を0にするという協定です。  労働の移動も自由にするという含みもあるようです。  日本では、このTPPに参加するか否かで  国論が割れています。  反対は、今のところ農業関係者です。  関税が0になったら日本の農業は壊滅し  安全な食料自給率も維持ができないと言うのです。    賛成派は、これに参加しない場合、  参加した国との競争に勝てず 日本の産業の発展は期待できない、と言います。  仮に韓国がこれに参加して日本が参加しない場合、  日本の製造業がどのくらい影響を受けるかの試算  も行われています。  客観的に見て加入しない手はないのです。  日本の国の経済的発展を目指す、  またはその破たんを回避したいならです。  260万人しかいない農業就業者のために  残りの6000万人の就業者が犠牲になることは  あり得ません。  日本発展の目的を追求しないことは  考えられないのですから、  まずは、TPP参加の結論はありきです。  当然ながら、自由貿易協定はTPP一本に絞るのではなく  TPP参加と並行して他のFTA等は実現してしかるべきです。  次は、そのための制約条件となる農業をどうするか、です。  まずは、農業対策のための資金枠を確保すべきです。  他の産業が衰退するリスクを回避するのですから  当然その原資は確保できるはずです。  農業対策として何をすべきか、ですが  農業生産として何をどの程度残すかの方針を決定します。  競争力のあるユニークな農産品がたくさんあります  (米だって輸出しているのです)。  さらなる生産の集約化も必要です。  今の食料の自給率の計算はいい加減です。  10割の自給率は別として、  「4割だったら安全で2割だったら危ない」  という根拠はありません。  「危急のとき」はいつ起きる可能性があるのか、  その時はどうやって対応するか、  を検討しておくことが重要です。  コンティンジェンシ・プランです。  しかし、最終的な答えはあるのでしょうか。  全地球的な飢饉状態になったらどうにもならないでしょうね。  取り残される農業からの失業者をどうするか、が問題です。  多くの農業従事者は、かなり高齢化していますから、  年金のような制度で救済して行くことになるのでしょう。  すなわち、この問題の対処方針は以下のとおりでしょう。   日本の経済・産業の発展を第1目的にする          ↓    その目的のためにTPPに参加する          ↓   農業対策は万全を期する  この方針で、  強い立場でTPP参加交渉を推し進めるべきです。  農業がどうのこうのと言っていたのでは、  当方がお願いしても加盟させてもらえません。  このテーマは「目的は何か」の典型的な題材です。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■ロッテの優勝!! http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_2894.html  今年の日本シリーズは、ご承知のように  千葉ロッテマリーンズが勝利し日本一になりました。    私は、オリオンズ(マリーンズの前身)ファンでした。  今は、プロ野球にはほとんど関心がなく、  監督や有名選手が誰かも知らない程度でした。  以下の情報の多くは、  10日発売のスポーツ紙ロッテ優勝記念号によります。  この記念号はコンビニで買ったのですが、  14日にまだ売れ残っていました。  ロッテファンは  都内では隠れキリシタンのようなものなのでしょうね。  なぜ、オリオンズファンになったかというと、  プロ野球に関心を持ちだした頃に  新しくできた毎日オリオンズが  阪神から別当選手、土井垣選手など  大量の一流選手を引き抜いてスタートし、  たしか日本一になりました。  話題になる強いチームに関心を持ったのです。  子供の頃は、強いチームに関心を持つのが自然で、  我が息子が広島ファンになったのも、  その頃(1980年前後)広島が強かったからです。    今回のロッテの奮闘ぶりは凄かったですね。  通常のパリーグ終盤の3戦で1回でも負けると4位で、  クライマックスシリーズに出場できないという時から  以下のような成績で勝ち続けました。   パリーグ終盤戦     7−2 楽天     3−2 オリックス     5−4 オリックス 逆転勝利   クライマックスシリーズ 相手は西武 2勝0敗     6−5 延長戦 11回 逆転勝利     5−4 延長戦 11回 逆転勝利     ファイナルシリーズ 相手はソフトバンク 4勝2敗     3−1     1−3 負け     0−1 負け     4−2     5−2 逆転勝利     7−0    日本シリーズ 相手は中日 4勝2敗1引き分け     5−2  逆転勝利      1−12 負け     7−1     3−4  延長戦 11回負け    10−4     2−2  歴史に残る大延長戦 15回引き分け     8−7  延長戦 12回逆転勝利  延長戦や逆転で勝利した試合も多いのです。  最終戦は3回に4点差で負けていたのをひっくり返しました。  4点差をひっくり返したのは  60年の日本シリーズで9年ぶり8度目ですって。  とにかく凄いですね。  プレッシャに弱い日本人と言われますが  そのかけらもありません。  なぜなのでしょうか。  @突出した選手がいない   日替わりで殊勲者が登場するという感じでした。  A西村監督の采配がうまい   「和」を重んじながら、「自分勝手・自由」を制限した。    ユニホームの着こなしや髪形も指導。    猛練習を課し、オーダも頻繁に変えずに安定させた。   長打を避け安打狙い    金森打撃コーチの指導も良いようです。   奇をてらう作戦がない    オーソドックスで分かりやすい。1種の見える化です。    選手が方向が読めて安心できます。    この例として、以下がありました。    最終戦で好投していた内投手を、    9回の守りで替えました。    手堅くセーブ主体の投手で締めくくるのは定石です。    しかし、これは裏目に出て同点になってしまいました。    私は、これは監督の判断ミスだと思いました。    この判断ミスが尾を引き、    日本シリーズ敗退となるのでは、と思いました。    結果的には、延長12回に点を入れて勝ちました。    Bチームワークがよい   各自が責任意識が強く手を抜いていない、   全員安打に近い状況が何度もありました。  Cもめごとがない   変なライバル意識もないようです。  D開き直っている   もともとくらいマックスシリーズ出場は、   諦めかけていたところからの生き返りです。   ダメもとの精神で変なプレッシャがなかったのでしょう。  これに引き換え相手チームは、  それぞれ勝たなければならないプレッシャがあったようです。  私流の解釈をすると、  監督やコーチの指導も勝つという目的に徹して  長打狙いではなく確実にヒットを打つという方針でした。  ピッチャ返しのセンタ前ヒットが多く見られました。  ロッテの選手たちも、  (長打で)自分が成果を挙げて評価されることよりも  チームの勝ちを目的にして行動したのです。  勝たなければ、すべてが良くなりません。  ベンチに引き下げられても不満そうな顔をしませんでした。  自分が下がった方がチームの勝ちに繋がる  のだと思うからです。  そう思うようにしたのは  やはり監督の力量でしょうね。    それにしても勝敗を左右するのは、  少なくとも短期勝負では投手力ですね。  投手が崩れてしまうといくら得点しても追い付きません。  歴史に残るのは、  1958年の日本シリーズでの稲尾和久投手の活躍です。  (全試合に登板して4勝2敗で西武に優勝を齎しました)    高校野球もそうです。  ところで、  このロッテの大逆転勝利に野村克也氏は批判的です。  「ソフトバンクが144試合戦って獲得した  リーグ優勝の価値を低下させた」と言うのです。    かたや、江本孟紀氏は  「大したものだ。  (大逆転・下克上と言うけれど通常リーグでの)  ソフトバンクとの白星の差はわずか1つだ」  見方によって評価は違うものです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  そのような例では、11月13日の朝  興味深いテレビ番組がありました。  それは、尖閣諸島の漁船衝突の44分間の(流出)ビデオを  日本人学生3人、日本にいる中国人学生3人に見せて  意見を聞くというものです。  なんと中国人の感想は、  「自分の領海で漁をしているのを何で追っかけてくるのだ」  「当たっていない。並行して走っただけだ」  「追い詰められたら当ってしまう」  というものです。  画面を見てもそう思うのですから、  画面なしだったら、いかようにもアナウンスできるのです。  マスコミの報道にも気をつける必要があります。  画面は絶対と思ってはいけません。  その画面は真実でも、  そこまでの経緯によって違う解釈が可能です。  衝突場面でも、航空写真で全経緯を映していれば、  反論の余地はなかったでしょう。  せいぜい、  前述の意見では1番初めだけが言えることになります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ロッテの優勝の状況を、  会社の経営に引き直してみるとどうなるのでしょう。  上述のロッテチームのあり方は  一つの勝ちパタンです。  どのチームも選手の力には何倍もの開きがない状況です。  その状況下では、  戦略よりも選手個人の力を余すところなく引き出すことが  勝ちに繋がるのです。  右肩上がり時代の大企業はこのパタンで勝てたでしょう。  日本としては、このパタンで勝ちたいところです。  このパタンは、日本の歴史から言って、  おそらく日本が他のどの国よりも得意でしょう。  ところが、現在のビジネス界は  試合のルールがないところでの戦いのようなものです。  どういう戦略で臨むかが非常に重要です。  ここでは強いトップのリーダシップが勝負となります。  ソフトバンクの孫社長、楽天の三木谷社長、  ファーストリテーリングの柳井会長兼社長、  今は若干苦戦ですが吉野家の安部社長、  日産のゴーン社長、松下電器の中村社長(当時)、  サムソン電子の李会長(当時)などが、  この好例で、創業から大発展を成し遂げたり  中興の祖となったりしています。  投手力は経営で言うと何でしょうか?  勝利の決めてという意味では、  広い意味の技術力でしょうか。  ロッテの優勝は  この厳しい後ろ向きの日本社会に  ある意味での希望や夢を与えてくれました。  何とかこの「美型」を残していきたいものですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■外交危機の責任 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_3878.html   11月13日、管総理は米国・中国・ロシアの  首脳と相次いで会談しました。  それぞれ、国内事情を背負っての会談です。  米国は、民主党の中間選挙での敗退で失地番会の必要性、  中国は、首脳交代に加え国内批判世論抑圧の必要性、  ロシアも、ほぼ同じ必要性、です。  管総理が国内で最も弱い立場かもしれません。  ここで、はっきり見えてきたのは、  中国・ロシアになめられて、  米国頼み、頼もしい米国という絵柄です。  なぜなめられるようになったのでしょうか。  これは、鳩山前総理の責任が重大であると思います。  鳩山総理は、  「友愛」を掲げて2度もロシアに行っているのです。  日ソ国交回復を果たした  祖父鳩山一郎の成果を引き継ぎたい、  という思いだったようです。  しかしこの2回のロシア訪問は  何らの成果も得られませんでした。  そうして人類はみな愛し合うべきだ、という  「友愛」の精神で中国にも臨みました。  何よりも米国の価値を過小評価しました。  よく米国が許してくれたと思います。    その後の事件で  米国の後ろ盾なくしては日本はどうにもならない、  ということが明確になりました。  鳩山さんは、まったく世間知らずのボンボンです。  日本や民主党は、  鳩山さんのような人が総理になる国である、  鳩山さんを総裁にする民主党である、  とすっかり世界中の評価を落としてしまったのです。  管総理も大変な時に総理になってしまいました。  ご苦労だと思いますが、  前原大臣や岡田幹事長の力を最大限に活用して、  鳩山さんが開けた大穴を修復してほしいと思います。  付言  私は、尖閣諸島問題のこのブログで  中国はこちらが引き下がるといくらでも付け込んでくる、  向こうにも弱みがあるのだから強気で臨むべきだ、  という「常識」を強調しました。    その例を  11月14日のフジテレビ「新報道2001」で見ました。  橋下大阪府知事の奮闘ぶりは以前にもご紹介しました。   その奮闘の一つであった上海万博の閉会式のことです。  当初日本バッシングの一環らしく、   知事に招待状が来なかったのです。  知事がクレームをつけたら、招待状が来たそうです。   黙っていたらそれきりで、  次も甘く見られるところだったのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■日航 「収支管理を1便ごとに」 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/1.html  こういう見出しの記事が  少し前ですが10月2日の日経新聞に載っていました。  親方日の丸と言われる日航は、  あらゆることがどんぶり勘定だったのでしょう。  収支が悪化していて改善しようとしたら  どこが悪いかを見極めなければなりません。  再建に乗り込んだ稲盛会長としては  製造業の感覚からして当然のことだったのでしょう。  製造業や流通業の人たちから見れば  「そんなこと今までやっていなかったのか!」  という感想でしょう。  儲かっているときは、  そんな計算にコストをかけることはない、  という感じも分かります。  このことで思い出すことがあります。  私は、長らく食品流通業のシステム面の  お手伝いをしていました。  食品流通業は粗利(売買差額)が数%で、  儲けが薄い商売です。    この企業でもどんぶり勘定から始まりました。  その頃は赤字でした。  最後は、取引先別・単品別の損益、  それも物流費なども配賦したほぼネットの損益を  毎日見れるようになりました。  ここまでやる必要があるのか、  という意見も経営者の中から出ました。    しかし、採算管理を厳しくするという目的以外にも、  営業がいい加減な取引をするとすぐ表面化する  というけん制効果もありました。  営業は、業績管理が厳しくなると  あの手この手のうら手口を考え出しますからね。    分かるようになっているということは  内部統制上、非常に大事なことなのです。  システムは、一度その仕掛けを作ってしまうと  定常的にはそんなにコストがかからないのが  利点です。  稲盛会長には  どんどん親方日の丸にメスを入れて  日本の空輸企業を再生させてほしいものです。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■事業仕分けでIPAのIT人材育成事業が槍玉に! http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_23.html  ご承知のように国の事業仕分け第3弾は  主として事業法人が実施する特別会計事業を対象としています。  その中で、日本の情報処理の底上げを目標としている  情報処理推進機構(IPA)が取りあげられました。  以下の結論だったようです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  本事業については2つに分けて評価する。  一つは試験事業であるが、  そもそも不要で廃止とした方が2名、  事業・組織の見直し行うが9名、  その内訳として民営化・民間で実施すべき6名、  試験の企画・問題作成は国あるいは独法が行い  運営自体は民間で行うが1名、  その他2名だった。  評価者からのコメントとしては、  民間で十分実施が可能、という意見がある一方で、  独法で行うことによる魅力というものも勘案すべき、  あるいは試験料を見直すことも必要だ、という意見もあった。  以上を踏まえ、多数意見に従い、  本WG としては  試験事業については民営化・民間実施を結論としたい。  また、試験以外の事業(スキル標準、研修等)については、  そもそも不要で廃止すべきが3名、  事業組織の見直しを行うが8名、  これについても民営化・民間実施という意見が一番多く、  7名いた。  その他1 名だった。  評価者からは試験事業以上に、  民間で十分であるという意見が多かった。  以上を踏まえ、本WG としては、  試験と同様、民間で実施を結論としたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  この結論を見て疑問に思うことがあります。  なぜ、民営化がよいと判断するのであろうか、  「何が目的なのか」です。  まさか、官から民へという流れがあるから  何でもかんでも、民営化とうわけでもないでしょうが。  「民でもできるから民営化」という意見のようです。  これは一面的な見方です。  民でできることは何でも民がよいのでしょうか。  民の方が安くできるから民にするというなら一理ありますが、  その点を検討している形跡はありません。    官の方が良いという点も検討して、  民の方が良いという点と比較して優劣を決めるべきでしょう。  民間企業の意思決定では  当然実施されている検討方法です。  官の方が良い点は、  資格に対する権威です。  国家資格と民の資格では権威が違います。  ITSS(IT技術者の要求スキル標準)にしても  (個人的にはあまり良い出来栄えとは思いませんが)、  民で検討する標準よりは安心でしょう。  特に、お上意識の強い日本では。  この標準を東南アジアにも広めようというのは  良い考えです。  国でないとできないことでしょう。   そのようなことを主張した委員がおられたようですが、  多数決に押し切られてしまっています。  これを見ると、  良く事情が分からない人が合議で物事を決めるのは  怖いことですね(民主主義の弊害と言われることです)。    そういうことですから、  すべてが筋の通っている抵抗ということでもないでしょうが、  事業仕分けの結論に従わない官がいるのも頷けます。  こういう問題は  もっと腰を落ち着けて検討しないとダメですね。  素人だけでは無理でしょう。  今の事業仕分けのやり方の限界ですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■新卒採用方法の見直し論 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_8104.html  来年度の大学卒の就職内定率が  この方式で統計を取りだした  1996年以来の過去最低の57%だそうです。  片や、就職活動が大学3年から始まり  落ち着いて勉強ができないので、  就職活動の開始時期を4学年の8月以降にしようという  提案が商社業界からされています。  このような自主規制は、  自分たちに都合が悪くなると破られるのです。  求職より求人が上回る需要超過になると  需要側が規制破りを行います。  現在は供給超過ですから、  需要側が「いいこと」を言っているのでしょう。  「そもそも入社を新卒の年1回としているのがおかしいから、  米国のように随時採用としたらどうか」  という意見も出されています。  この意見は米国と日本の労働市場の違いを無視した  欧米かぶれ論者の妄言です。  労働市場が流動的で、  でき上がっている人材を採用する米国と  入社してから、必要な新入社員教育を施して育てている  日本では、基礎条件が違います。  随時採用になったら、  今のような新入社員研修はできません。  新入社員研修のいらない職業・職種であれば、  米国式もできるでしょうが、  当座の新卒者の就職改善には繋がりません。    良く事情のわからない評論家的な人の発言は  世の中を迷わせます。  前論の「事業仕分けがIT人材育成を槍玉に!」  でも同じことが言えました。  採用方法改善の目的は何なのでしょうか?  需給のアンマッチかミスマッチを改善して  需給双方がハッピーになることでしょう。  だとすれば、以下が対策となるでしょう。   日本の産業を強化して採用者数を増やす。   日本の産業が必要とする人材を大学が育成する。   (今の大学教育はいい加減すぎます。   本人の覚悟も必要です)     こういうこともどうでしょうか。   国債を発行して資金を調達し、   大量の(10万人単位)職業訓練事業を興して   就職できない人を何年間か訓練します。   この対象としては、   過疎地の村興しなども候補ではないでしょうか。   この人たちが将来日本で稼げるようになれば、   国債は償還できるでしょう。  とにかく半端なことでは  この窮状は救えませんね。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■蛇足ー風邪引き原因の仮説 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_29.html  私はいつも健康なのですが、  年に1回はどうしても軽い症状ですが、  2週間ほど風邪を引いてしまいます。  今年は、11月14日に原因不明で引いてしまいました。  治ったと思うとまたぶり返すのです。  ぶり返すときは、「寒いな」と思う時です。  寒いなと思う時が危ないのです。  そこで、どういうときに「寒いな」と思うのだろうと考えました。  分かりました。  背中が寒い、と思ったり、  首筋が寒い、と思ったり、  足首が寒い、と思ったり、  つまり、体の一部が寒いと思う時がいけないのです。  そうすると大体ぶり返します。  足首が寒いと思う時は、股引と靴下の間に隙間があるときです。  寒い中を走っていても風邪を引いたりはしません。  体全体が同じ状態なのです。    冷房をしているときに、  吹き出し口の下にいたりするとてきめんにやられます。  この時は、顔とか肩とか体の一部が風を受けています。  つまり、体の一部が他の部分と異なる状態(寒さ)にあると、  体の温度調整機能がうまく働かずに、  体の異常状態(風邪引き)になるのではないでしょうか。  体全体が同じ状態であれば大丈夫と言っても、  長時間に亘り寒い中にいれば、  やはり体の温度調整機能は追いつかないのでしょうが。  結論(仮説)  普通の状態では、  寒い思いをすると風邪を引くのではなく、  体の一部が寒く感じる時に風邪を引くのです。  対策は、  体の一部を風にさらしたり、  体の一部が寒いと感じるような服装をしないこと、です。  気をつける場所は、  首、肩、手先、足首、などでしょうね。  冬でも脚を出している女性は強いですねー。  本稿は、目的論とまったく関係がないですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――― ■日本の国家の危機 http://uenorio.blogspot.com/2010/11/blog-post_2772.html  当ブログ11月14日付け「外交危機の責任」という題で、  鳩山前総理の責任を追及しました。  ところが、その後また事件が起きています。  北朝鮮の韓国攻撃です。  このままいくと外交の危機ではなく、  日本の国の危機がやってきてしまいます。  この責任は管総理です。    この事件が起きて1時間後に  米国は非難の声明を出しました。    管総理は、事件直後には  「まずは、情報を把握・分析する」と称し、  漸く7時間後に非難声明を出しています。  正に「風見鶏」の真骨頂です。  「そんなことで、有事対応ができるのか」  「総理が官邸に入ったのは1、2時間後だ。何たることか」  「安全保障会議を開いていない。これでよいのか」  とか、散々叩かれっ放しです。  その一つずつに対して  民主党政権は抗弁・説明しています。  その一つずつの非難事項がどうこうや  抗弁が正当か、などは大して重要ではないでしょう。  管総理の国際感覚。危機管理意識が、  希薄か欠如していると言わざるを得ません。  管総理は野党時代は、   政府のアラ探しをして追及していればよかったのです。  そういう意味ではなかなか切れると評価されていたようです。  自分の責任で物事を考えるという思考はなかったのでしょう。  善し悪しの判断で発言するのではなく、  何でも政府・政権を批判していればよかったのです。    「免責決議を受けた者が居座るとはどういうことか!」  と追及していました。  今はどうですか。   「辞める必要はない」と言っています。     この感覚で国際社会を渡るのは無理ですね。  管総理の目的意識は、  「自分が偉くなればよい。頑張れれば良い」  ということではないでしょうか。  「日本の国を救う。強くする。国民を幸せにする」  という目的意識があれば、  行動は変わってくると思うのですがねー。 ――――――――――――――――――――――――――――――― 【弊社からのお知らせ 目次および開催日程】 http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html  ▼ 第41期“超”プロマネ養成塾・・・・・・・2011/1/15スタート ▼ 保守業務の革新研究トップセミナ 〜保守業務の革新を目指して〜 ・・・・1/27 ▼ 第14回 システム分析・企画コース ・・・・2/1.2 ――――――――――――――――――――――――――――――――  ▼ 第41期“超”プロマネ養成塾・・・・・・2011/1/15(土)スタート http://www.newspt.co.jp/data/epm/epm.html   ◆99年から開催している「“超”プロマネ養成研修」を“塾”と改称いたしました。    研修内容は38期研修(11月で修了))から既にリニューアルしております。 ◆“超”プロマネ養成研修は、開催当時から、一般の社員研修とは趣を異にし、 各社の代表者にお集まりいただいて英才教育を施し、その方をてこにして各社の プロマネ力の底上げを図っていただこうという趣旨で行ってまいりました。 ◆“超”プロマネ養成研修 改め、“超”プロマネ養成塾では、上記の 趣旨のもと、半年間という長期に亘る期間の中で、単なる技術・テクニック の追求ではなく、人間的な魅力の醸成をも目指しております。        単なる研修会ではなく    メンバが一丸となって成果の獲得を目指す集団となっており、    それを講師陣が後押ししてくださるところも大きな特徴です。  * 詳細はぜひ、上記URLからご覧ください。   ◆現在、来年1月開講の第41期“超”プロマネ養成塾の参加申込を承っております。   期間は2011/1/15から7/23(土)までの半年間で、   4コース編成で計9講座を実施いたします。   ◆対象者:プロマネの基礎能力を身につけ、本格的プロマネを目指す方      ◆受講料: ・全講座受講の場合は525,000円(税込み)。   ・コース単位で受講の場合は147,000円(実践報告会付、税込み)。     *今回が初めてご参加の場合は特別割引をさせていただきます。 何なりとお問合せください。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼ 保守業務の革新研究セミナ 〜保守業務の革新を目指して〜 ・・・・・・・1/27   ◆1月27日(木)14:00〜19:00     「保守業務の革新研究セミナ」〜保守業務の革新を目指して〜   http://www.newspt.co.jp/data/semina/tops.html       参加費:無料 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼ 第14回 システム分析・企画コース ・・・・・・・2/1.2  ◆2月1日(火)〜2日(水)9:30〜18:00    「第14回 システム分析・企画コース」   http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/open/f11.html       内 容:システムの問題分析からシステム企画提案書作成に至る各種手法    対象者:職務経験3年以上の方、その他の制限はありません。      参加費:81,900円(テキスト代、・e-learning・税込み) ――――――――――――――――――――――――――――――― お申し込み・お問い合わせにつきましては本メールへの返信あるいは 弊社HPよりお願いいたします。 ↓ http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html ☆★アドレス変更・送信停止等は本メールへの返信にてお願いします★☆ ========================================== システム企画研修株式会社 Tel:03-5695-3130、Fax:03-5695-3131 〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町16-2 東事協ビル2F mind-pc@newspt.co.jp http://www.newspt.co.jp ==========================================