上野則男のメルマガ − システム企画研修 No.13 読書の秋、今回は短いものですが4編お送りします。 ★━━━━━━━━━━━ 上野則男のメルマガ ━━━━━━━━━━━★  ≪今号の内容≫  ■3分で決められないことは30年かけても決められない!  ■社長の返り咲きが多い  ■みんな「クラウド」になる?  ■銀杏のこと  ■(おまけ)「政権交代」は、デイブ・スペクターのアイデアですって ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━No.13 09年10月━━★   小論に対するご意見・反論(掲載の可否は弊社で判断させて いただきます)、ご寄稿等はこちらにお願いします。     ueno@newspt.co.jp  随時、弊社のホームページにバックナンバを含め掲載いたします。  ご利用ください。     http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/mgbk.html ◆・◆・…━◆【3分で決められないことは30年かけても決められない!】◆━……・◆・・◆    少し前のことですが、  日曜の朝の番組に出演されたエステー梶i旧エステー化学)の  鈴木喬社長が言っておられた言葉です。  他にもこういうことを言われていました。  「言うことをきかない奴は神田川に放り込む!」  今の変革の時代、トップたるものは  そのような気概と迫力を持って取り組まないと、  世の中から置いていかれます。  日本的経営者の反対のタイプです。  「間違うことはある、毎日謝っている」  常に判断が当たるとは限りません。  間違えてもそれを自覚して謝ればよいのです。  今日テレビで見た中田前横浜市長は  横浜開講150年のイベントの失敗(大赤字)のことを  謝らないで別の論理で正当化していました。  「(赤字対策で)商品を半分にしても売上は変わらなかった。  これには全員が反対していた」  これは常識ではなく、見識です。  だれしも商品が減るとその分だけ売上が減ると思います。  営業の人はそう言うでしょう。  そう言われると、普通は社内の人は黙ってしまいます。  「お客様第一」「営業第一」ですからね。  商品が2つか3つしかなければ、  商品が減れば売上も減るかもしれませんが、  数百もあれば、単純に売上が減ったりしません。  代わりのもので十分な場合が多いのです。  エステーでも確か1,000くらいの商品数だったようです。  冒頭の言葉ですが、  実はMIND−SAの原理にこういうのがあります。  「ビジネス問題に正解はない。責任がのある人が判断で決めるしかない」  20年前のMIND−SA研修の受講生で、  この言葉を聞いて開眼し、偉くなった方がいます。  N総研の副社長になった方です。  その方は技術屋さんだったので、  ビジネス問題を決めるときにも、  「何が正解なのだろう」と考えこんでいました。  この原理を知ってからは、  どんどん自分の判断でことがさばけるようになったのだそうです。  この原理は、  技術屋思考の私が自分の経験から考えたものです。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ ◆・◆・━◆【社長の返り咲きが多い】◆━・◆・・◆  実は、鈴木喬社長は2005年度に過去最高益を実現後、  2007年に社長を他の方に譲られましたが、  2009年に会長から返り咲かれました。  私の友人も、中堅企業ですが、会長から社長に復帰されています。  復帰で有名なのは、ユニクロの柳井正社長です。  純日本企業の外国人社長で話題を集めた日本板硝子もそうです。  返り咲いた藤本勝司社長は、  タレントの千秋さんの父上なのですって。  昨年の暮でしたが、スズキの鈴木脩会長が8年ぶりの社長復帰でした。  こうして見ると、ずい分ありますね。  どなたかが、  最近のデータで会長の47%が社長復帰していると言っていました  (定かではありません)。  なぜ、社長復帰が多いのでしょうか。  「少し楽をしたい」  「自分は別のことをやりたい」  「後進に道を譲るべきだ」などの理由から、  会長とかになられるのですが  (会長に留まっているということは心配があるからです)、  このご時世はそんなに甘くないということです。  特に、オーナ型でその方の個人的能力で会社を大きくした場合には、  他の方ではその会社を引っ張っていくのは無理でしょう。  鈴木喬社長はスピード経営を標榜し、  復帰後、次から次と新商品・ヒット商品を出しておられます。  社長がどんどん引っ張っていかれない会社が発展するのは、  極めて厳しいのではないでしょうか。  そういう時代なのです。 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そうしましたら、昨日  「あの木は実が付き過ぎているから小さいのだ」  と言う人がいました。  「なるほどそうか。たしかに数が多ければ栄養が回らないな」と  納得しました。  なぜそういうことが起きるかは、解明必要ですが。  もう一つの新発見。  今朝もその公園に行って管理人さんと話をしていると、  「朝だけでなく、1日中採りに来る人がいる」  と言うのです。  これまでは、夜のうちに落ちているのを朝採っていました。  「確かに、銀杏は夜にだけ落ちるわけではないな」と思い、  後学のために(?)初めて午後行ってみました。  そうしたら「大豊作」「大漁」でした。  午後に少し風が吹いていたせいでしょうが、  思い込みを改めました。  「分かっているつもり」や「思い込み」は、  いけないことと思い、  人に教育する立場ながら、実際はなかなか難しいですね。  でもチャレンジすべきなのです。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ ◆・◆・━◆【(おまけ)「政権交代」は、デイブ・スペクターのアイデアですって】◆━・◆・・◆  前号で鳩山総理のことについて触れましたが、  民主党大勝の一翼を担ったキャッチフレーズ「政権交代」は、  コメンテータ人気投票ナンバ1のデイブ・スペクターさんの  発案なのだそうです。  氏は世界の情報通で、  そのオフィスには情報収集のための大変な装備があるようです。  オバマ大統領の「チェンジ!」をヒントに考えたものでしょう。  言われてみれば「なるほど」ですが、大したものですね。  氏のジョークマインドは見習いたいものです。  日本のお笑い芸人のネタとはレベルが違います。  このジョークマインドは残念ながら国民性の違いで、  日本人は追いつけません。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ ◆・◆・…━◆【研修(オープン・コース)、セミナのご案内】◆━…・◆・・◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次および開催日程】 http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html ▼ 第4回 要件定義手順コース・・・・・・・ 10/22〜24 ▼ 第10回 システム分析・企画コース・・・・11/18〜19 ▼ 第3回 ISトップ・フォーラム・・・・・ 11/20 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】第4回 要件定義手順コース  【日時】10月22日(木)〜24日(土) 各9時30分〜18時  【費用】95,000円/1名(テキスト・昼食代・税込)  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/open/f12.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】第10回 システム分析・企画コース  【日時】11月18日(水)〜19日(木)  各9時30分〜18時  【費用】78,000円/1名(テキスト・e-learning・昼食代・税込)  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/open/f11.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研究会名】第4回 ISトップ・フォーラム   情報サービス業のトップの皆様を対象に経営改善に繋がるテーマを   ご研究いただく研究会です。つど参加も可能です。  【講 師】日本情報システム・ユーザー協会 専務理事 細川泰秀 殿  【テーマ】ユーザ企業はIT企業に何を望んでいるか  【日時】11月20日(金)14時〜18時、その後情報交換会  【費用】会長・社長様お1人参加 :会長または社長お1人6.5万円、 ご同伴者1名付き7.5万円  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/is/is2r1_04.html  【対象者】情報サービス業の会長・社長様 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆ お申し込み・お問い合わせにつきましては本メールへの返信あるいは 弊社HPよりお願いいたします。 ↓ http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html ☆★アドレス変更・送信停止等は本メールへの返信にてお願いします★☆ ========================================== システム企画研修株式会社 Tel:03-5695-3130、Fax:03-5695-3131 〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町16-2 東事協ビル2F 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