上野則男のメルマガ − システム企画研修 No.8 ★━━━━━━━━━━━ 上野則男のメルマガ ━━━━━━━━━━━★  ≪今号の内容≫  ■引越しをしました  ■個人情報保護を盾に取り過ぎ!  ■研修(オープン・コース)、セミナのご案内 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━No.8 09年5月━━★   小論、それに対するご意見・反論(掲載の可否は弊社で判断させていただきます)、  ご寄稿等は随時、弊社のホームページにバックナンバを含め掲載いたします。  ご利用ください。          http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/mgbk.html 今月号は、当社の移転等で遅くなってしまいました。申し訳ありません。 ◆・◆・……………━◆【引越しをしました 】◆━……………・◆・・◆ 当社は7年間住みなれた高輪から 日本橋小伝馬町に引越しをいたしました。 高輪は落ち着いた住宅街ですが、 表通りだけがオフィス街にだんだん変わり、 大きなビルがいくつも建築中でした。 飲食をする店が少なく、特定のお店と親しくならざるを得ない状況で、 それはそれで良い点がありましたが、 そこから離れるのは若干さびしい面がありました。 それに引き替え、ここ小伝馬町は 飲食店が非常に多く、目的に合わせた選択が可能です。 機会がございましたら是非お立ち寄りください。 オフィスの執務スペースは狭くなりました。 そのため、不要と思われる書類を段ボールで250箱ほど捨てました。 書類は半分以下になったと思われます。 縮小・廃棄のおかげで執務スペースがコンパクトになり、 効率的な業務行動が可能となって快適な気分です。 廃棄書類は私の地元の町会に引き取っていただきました。 この町会では、町会の役員が毎月1回古紙の回収をして事業者に売却し、 町会の活動費に充てています。 その方々にお願いしたのです。 250箱は約2トン半で、キロ7円で売却だそうですので、 1万7千円ぐらいになりました。 我々も助かりましたが、 町会も役員の働きで収入が得られたことになります。 資源再生で社会にも貢献するのですから、 このようなWinWinの関係は良いものですね。 図書も何十万円分かをブックオフに売却しましたが、 8千円ぐらいにしかなりませんでした。 当社では図書管理のために、 購入の際に日付と社名の印を押していました。 これは価値ゼロなのだそうです。 たまたま新品の図書が数冊ありましたので、 その値段が8千円だったのでしょう。 今後は印押しはやめようと思います。 ところで引越しの目的は、 兄弟会社である潟fータ総研殿と密接な事業連携をすることです。 事業連携の一つは研修室の共有です。 高輪のオフィスの研修室分の維持費は年間800万円程度かかっておりました。 これが200万円程度になるのですから、大きなメリットです。 経済環境の変化に合わせた、お客様のご要望に的確にお応えする 新サービスの開発と積極的なご提供が連携の真の目的です。 これから順次ご案内して参りますのでご期待ください。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆   ◆・◆・……━◆【個人情報保護を盾に取り過ぎ!】◆━…………・◆・・◆ 4月11日の日本経済新聞に以下のような記事が掲載されていました。   国民生活センターの消費者相談で、 「個人情報だから」と「匿名希望」が5件に1件あり、解決に支障、対応苦慮   名前を尋ねると「言いたくない」 「個人情報だ。なぜ名乗らなければいけないのか」 と激昂したり故意に偽名を言うケースなどがある。 2005年4月の個人情報保護法施行以降、 このような匿名希望相談が増加中で 最近は5件に1件にまでなってきている。 私は、MIND−REPORT誌2006年4月号で、 個人情報保護および個人情報保護法に関して解説と提言をいたしました。 この解説と提言は、同誌2006年1月号での 経済産業省の担当官、弁護士、司法書士の方々との座談会を踏まえたものです。 今回の論議に関係する4月号の記事の要旨は、 以下のとおりです (この部分は読み飛ばしていただいてもかまいません。) 1.個人情報保護法は、個人の個人情報保護を主目的にした法律ではなく、 個人情報を取り扱う事業者の義務等を定めることが主目的である。 2.「個人情報の有用性に配慮しつつ」「個人の権利利益を保護する」 ことが法の基本目的である。 *個人情報を活用する(社会としての)有用性を認めて、 事業者に対してある条件下での個人情報の利用を認めているのです。 3.個人の権利は以下に限定される。 a.提供する個人情報の利用目的の限定   *法の基本目的からして、 個人が個人情報の提供を拒否できるとは規定されていません。 すべての利用目的に賛成しなければ提供を拒否することになる と解釈できる程度です。 b.事業者が保有する個人データに関する利用目的の本人への通知要求 c.同じく保有個人データの内容の開示の要求 d.同じく保有個人データの訂正等の要求 e.同じく保有個人データの利用停止の要求 4.本人の同意なしでの第三者提供の規制適用除外 (本人の同意が絶対条件ではない!) a.法令に基づく場合(警察の調査等) b.人の生命・身体・財産の保護のために必要で 本人の同意を得ることが困難であるとき c.公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために 特に必要であって本人の同意を得ることが困難であるとき d.国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けたものが 法令の定める事務を遂行することに対して 協力する必要がある場合であって、 本人の同意を得ることによって当該事務の遂行に支障を及ぼす おそれがあるとき。 これを踏まえたとき、 上記記事の相談者の行為はどう解釈できるでしょうか。 個人が自分の名前を名乗るかどうかは常に自由です。 警察の調べに対しても黙秘が可能です。 とすると、消費者相談の場合でも、匿名希望は自由のようです。    ですが、自らの意志で、自分が受けた被害等について相談しよう、 という場合に匿名を希望するというのはどういうことでしょうか。 その理由は二つ考えられます。 一つは、被害は届けるが表に出たくない、「悪者」仲間外れになりたくない、 という考えでしょう。 公共の場等で、公序良俗に反している人を見かけても注意しない、 というのと同じ精神です。 これは日本の伝統的な「和」の精神からきているもので、 本人の価値観ですからやむを得ません。 しかし匿名では、 申告が事実かどうかという点について疑問符が付けられることがあり得ます。 本来は正々堂々と名乗るべきでしょう。 二つ目が本題です。 名乗る・名乗らないは、一つ目の理由のはずですが、 それを「個人情報保護」を盾に取っているのです。 「個人情報保護」が「葵の御紋(印籠)」のように、 それを言えばすべてが正当化される、という誤解・勘違いです。  個人情報はその個人のものです。  ですが、個人は社会とのかかわり合いにおいて存在しているのですから、  その社会(PTA会や地域社会など、全体社会の一部を含みます)  の存続・活動のために必要であれば、  本人が納得して個人情報の公開に賛同しなければならないのです。  これは、公民としての基本的な義務でしょう。  「個人情報保護法に反する」などと、  この法を盾に取る人もいるようです。  これは、前述のように全くの誤解です。  この法は、個人情報を取り扱う事業者の責任を規定したもので、  個人の権利は、その個人の情報を保有する事業者に対するものです。  まだ自分の個人情報を提供していない相手に対して、  この法を盾に取ることはできないのです。  前掲のMIND−REPORT誌2006年4月号でも述べましたが、  私は、「あつものに懲りてなますを吹く」のように  企業活動において行き過ぎた個人情報の「保護」が  ビジネスの非効率につながっていることを懸念しています。  見識ある社会人としては、  以下のように弾力的に対応していただきたいですね。 1.相手が承諾すれば公開は可。このルールを積極的に活用すべき。  *当社の研修では受講者の名簿(所属企業、役職、氏名)を配付します。  配付に際して、  「公開に反対の方は申し出てください。削除します」と伝えます。  今まで「反対です」と言われた方はいません。  *自分たちのためのあらゆる名簿作成は、  このルールを活用するとよいのです。 2.絶対に個人情報が漏れないようにすることは不可能なので、  リスクとコストのバランスを考えて対策を講じておけば、  万一漏えいが起きても不当に糾弾されることはない。  *一時は個人情報が漏れるとその影響・被害の大小にかかわりなく、  マスコミが大騒ぎをしましたが、  もう過剰反応する熱も冷めたことでしょう。  通常のビジネス感覚が通るはずです。  *もちろん法に基づき罰せられるということもありません。  今はこの法の精神の「個人情報の有用性に配慮しつつ」  という面がなおざりになっていて、  ビジネスの生産性を低下させ、  従事者の不自由を必要以上に大きくしている  と思えてなりません。  なぜ、こんなに社会全体で  個人情報保護がおおごとになってしまったのか  全く不思議です。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ ◆・◆・…━◆【研修(オープン・コース)、セミナのご案内】◆━…・◆・・◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次および開催日程】 http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html  ▼ ISトップ・フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・・09年度ご案内  ▼ 第35期 MM式‘超’プロマネ養成研修・・・・・・・5/16スタート  ▼ 「要件定義ガイド」策定ノウハウセミナ・・・・・・・・5/19  ▼ 要件定義手法研究コース・・・・・・・・・・・・・・・6/2〜3、6/11  ▼ システム分析・企画コース・・・・・・・・・・・・・・6/19〜20 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】2009年度(第2R)第1期ISトップ・フォーラム   情報サービス業・IT企業トップの方々をメンバとする  年単位の研究会を開催しております。  09年度は、下記ご案内の内容で開催いたします。  【日時】   ・年間6回開催(5月から翌年3月まで)   ・原則は奇数月の第3木曜日   ・14時〜18時、その後情報交換会  【費用】   ・年会費制とつど会費制の併用といたします。    【年会費制】年間6回分一括支払いで     ・会長・社長様お1人参加 :30万円/1年     ・同伴者とペアご参加 :36万円/1年     (注)年間会員様がご欠席の場合、詳細議事録をお送りします。    【つど会費制】1回ごとの会費支払いで     ・会長・社長様お1人参加 :6.5万円/1回     ・同伴者とペアご参加 :7.5万円/1回   ※上記いずれも消費税別です  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/is/is2r1.html  【対象者】情報サービス業の会長・社長様 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】第35期 MM式‘超’プロマネ養成研修  【日時】5月16日(土)〜11月7日(土)*この間研修は計8回 【内容】相互啓発を重視した訓練中心です。  【対象者】プロマネの基礎能力を身につけ、本格的プロマネを目指す方  【費用】お一人 525,000円(税込み) *初めてご参加の場合は特別割引をさせていただきます。お問合せください。  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/epm/epm.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【セミナ名】「要件定義ガイド」策定ノウハウセミナ  【日時】5月19日(火)  13時30分〜17時30分  【費用】10,000円/1名(税込み)  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/semina/nouhaus.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】要件定義手法研究コース  【日時】A.業務プロセス設計編         6月2日(火)〜3日(水) 9時30分〜18時       B.データ分析基本編         6月11日(木) 9時30分〜18時  【費用】A.業務プロセス設計編+B.データ分析基本編        (3日間)\126,000/1名(テキスト・税込)       A.業務プロセス設計編のみ        (2日間)\89,250/1名(テキスト・税込)      ※データ分析基本編のみの受講はお受けしておりません。  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/yoken/ysemi.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】第9回 システム分析・企画コース  【日時】 6月19日(金)〜 20日(土) 各9時30分〜18時  【費用】81,900円/1名(テキスト・e-learning・税込)  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/open/f11.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━…‥‥…━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ お申し込み・お問い合わせにつきましては本メールへの返信あるいは 弊社HPよりお願いいたします。 ↓ http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html ☆★アドレス変更・送信停止等は本メールへの返信にてお願いします★☆ 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