要件確定強化プログラムのフル構成の各単元の目的・内容の概要は、以下のとおりです。
各単元は、第2単元を除き標準的には1日で実施します。第2単元は1.5日必要です。第1単元も実施される場合は、合わせて1泊2日での実施がお勧めです。
第1単元:
受講者各人が体験した要件不備プロジェクトの概要と不備となった想定原因を整理して発表する。情報の共有化になる。
第2単元:
要件不備のうち、機能要件部分についての明確化対策を研究する。
対策の要点は以下のとおり。
@発注者を支援して要件明確化に積極的に取り組む。
Aその際、「開発目的の完全定義」を第1目標とする。
Bその作業を助ける「武器」を使用する(研修ではその使用訓練を行う)。
第3単元:
非機能要件部分の明確化対策を研究する。
ぬかりがないように、チェックリストを提供する(研修ではその使用訓練を行う)。
第4単元:
後でもめないような見積り方法・契約方法を研究する。
それでも発生する「仕様変更」への対応方法を研究する。
原則論と現実論の調和が必要であることを実感していただく。
第5単元:
各単元で学習したことを実務で実践して、その結果を報告する。
実践を強制することによって研修の成果が実現する(実践しなければ研修は時間とお金のムダである。どんなに有効な研修でも強制しないと多くの人は実践しない)。
この実践報告会は非常に充実した情報・体験の共有化の場となる。
この要件確定強化プログラムでは、中核の部分のみを用意し、それを支える周辺技術は外付けにしています。